一昔前ならば、染みの数でも数えているべきなのだろうけれど、
 あいにく造られたばかりのデザイナーズマンションではその存在すら望めなくて、
 仕方なく天井自体にその眼差しをぼんやりと走らせる。

 平面のはずなのに、まるで岩に影を落としたようなその模様。
 名前はなんと言ったろうか。

 「割肌調」

 ぎしり、と音を立ててシャツを脱ぎ捨てた蛭魔が圧し掛かってきた。
 露になった男の胸板に視界を遮られ、まもりは思わず視線を彷徨わせる。
 それを許さないかのように、蛭魔はまもりの顎をぐっと掴むと揺れる青い瞳を覗き込んだ。

 「どうした?てめえの疑問には答えてやったぞ。他になんかあんのか?」
 「‥‥別に」
 「聞くなら今のうちに聞いとけよ」

 唇に吐息がかかる。

 「何も考えられなくしてやるから」







「ミズ屋」の水屋ナヨキさまからいただきましたv
「ヒルまも初めての夜」…!!むふううーーー!!
水屋さん曰く、初代TOP(↑)インパクトが凄かったそうで…
不思議なもので、このまもりちゃん描き終わった瞬間サイトつくろ。と思った代物であったりします。
だから余計に嬉しいです。


水屋さんありがとうございました!ラブ!!人妻でもラブ!!

「ミズ屋」さんにはリンクからダイブしちゃってください



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